演出を超えた感動的な”本音”のシーン

娘の小さかったころを思い出すお父さん


先日は、披露宴でのエンディング(新婦お手紙やご両親への花束贈呈シーン)に入る直前の
披露宴のトリ”のお話を少しさせていただきました。

今日は、その披露宴でのエンディングシーンで心に残ったお話をご紹介します。

今回の新婦様お手紙朗読時に流したBGM。
キムタクと山口智子が主演の『ロングバケーション』で流れていたピアノソロ,『Close To You』でした。



ロングバケーション

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▲矢印クリック!BGM試聴でご確認下さい♪


  • アルバムタイトル:『最新版!ドラマで聴いたクラシック』
  • アーティスト名:多数
  • 今回の推薦BGM:『Close to You~セナのピアノ 2』



私が書かせていただいておりますこのブログ、『結婚披露宴の演出Blog』ですが・・・
タイトル通り、PAとして入らせていただいてます会場で、私が見聞きした印象的な”演出シーン”を、順次ご紹介していくブログとなっています。

「心に残る結婚披露宴」に欠かせないのは、お金を掛けた大掛かりな演出ばかりではなく・・・
ちょっとした気配りの積み重ね”であることは、今まで何度か書かせていただきましたね。

しかし、一番感動するシーンというのは・・・
演出などという人為的な仕掛け・段取りではなく、本音がふっと出てくる瞬間。

「これだけは・・・伝えたい!」

心からそう思ったときに、思わず出てくる言葉や行動・・・
そういうものではないのかなと思います。

ただ・・・こういう書き方をすると、なんだか結婚披露宴って、

「感動的な演出ありきなのでしょうか?」

と疑問に思われ、重たく感じられるカップル様がいらっしゃるかと思いますが・・・
そんなことはありません。
集まっていただいたゲストの皆さん、親族、ご両親に対して、

「今まで本当にありがとう、これからも宜しくお願いします」

これをきちっと伝えることが、一番の目的だと思います。
そして、感動的なシーンというのは・・・その先にたまたま訪れるシーンだということですね。
そう考えていただいて間違いないと思います。
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先日、その「本音がふっと出てくるシーン」を目の当たりにして・・・感動してしまいました。

それは、冒頭でお話しました披露宴のエンディングシーン、ご両親への花束贈呈から新郎のご挨拶でのことでした。

新婦様がメインテーブルで立ち上がってお手紙を朗読されています。
新郎が側でマイクを持ちながら・・・新婦の涙を拭きながら・・・サポートしてくれています。

メインテーブルとは真反対側に、新郎新婦のご両親が立って静かに耳を傾けています。
・・・新婦のお父様、うつむいてじっと目を閉じておられました。

お手紙朗読が終わり、花束と記念品の贈呈シーンへ。
ゆっくり新郎新婦がご両親の元へ進まれます。
そして、ご家族6名がそろって、ご両家代表挨拶。

通常は新郎のお父様が代表されてスピーチされますが・・・
今回は先に新婦のお父様、トリに新郎のお父様とご両家のお父様がお二人とも挨拶を述べられました。

その新婦のお父様の挨拶でした。

型どおりの御礼を申し上げられたあと・・・
横に立っている新婦に向かって、

新婦ウエディング
「○○よ、しっかりやるんやぞ!
いっぱいかわいがってもらうんやぞ!」

大きな声で叫ぶように話しかけられました。
しかしその先は、泣かれて言葉が出てこない・・・
マイクを握り締めて、しばらくうつむいておられたお父さん。そして、

「どうも、すんません・・・
二人を、どうぞ末永う宜しうお願いします」

絞り出すように、締めくくられました。


演歌に出てきそうなシーン。

「いっぱいかわいがってもらうんやぞ!」

この言葉・・・父親の本音だと思います。
言わずにはいられなかったんだと思います。

愛おしい我が娘を嫁に出す男親の気持ち・・・
私も高校1年の娘がいますが、なんとなくわかるようになってきました。

娘は、やっぱり・・・かわいい(笑)。
「くさい」とか嫌われても・・・かわいいもんなんです。

その娘が相手の家に嫁いで行ってしまう・・・
苗字も変わって・・・

でも、親子であることには変わりは無いのですから、
「いつまでも、私はお父さんの娘だよ」って、声を掛けてあげて欲しいです。
こういう時って。
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次に、最後の新郎挨拶でした。

新郎・・・皆様への感謝の言葉を述べられた後でした。

「ちょっと・・・すみません」

と頭を下げられてから、大きく一歩前に進まれました。
そして、くるりと振り返って新婦のご両親へ正対されました。

「○○さんのお父さん、お母さん、今まで本当にご苦労様でした。
大事に育てていただいた○○さんを・・・今度は私が一生懸命守っていきます。
宜しくお願いします!」

深々と頭を下げられた新郎。
先ほどのお父様も、眉毛をハの字にして、小刻みにうなずかれていました。

次に、ご自身のご両親に向かって、

「おとん、おかん」

ちょっと照れくさそうに笑いながら、話しかけられました。

「今まで、ほんまにありがとう・・・
二人の息子に生まれてきて、幸せやと思ってます」

そしてまた、ご両親に深々と頭を下げられました。
最後は皆様の方を向いて、マイクを離して、

「今日は、本当にありがとうございました!」

披露宴会場いっぱいに響き渡る大きな地声で、立礼されました。
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最初から新婦への声掛けや、それぞれのご両親に感謝のお礼を言おうと決めておられたのかどうかは・・・わかりません。
しかし、聞いている私たちには、全く”演出”を感じさせない、お二人の”本音の吐露”を実感しました。

お父さん頑張る!
今まで家族を守ってきたお父様と、
これから「守っていきます!」と宣言した新郎。

お二人の”本音”が、そのまま出てくるくらい・・・
やはりそれまでのゲストの方々のスピーチや余興が、二人の心を動かしていたのだと思います。

すごく爽やかな・・・披露宴のエンディングシーンでした。

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仲居 一平 の紹介

結婚披露宴で音響演出を担当させていただいております,仲居 一平と言います。 音響担当の立場から,「本番の結婚披露宴」を見させていただいて, 心に残る演出やスピーチ,思わずうなってしまう”妙な”選曲などを,できるだけ臨場感を持ってお伝えしていきたいと考えています。お忙しいカップルさんの結婚準備に少しでもお役にたてれば幸いです♪
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演出を超えた感動的な”本音”のシーン への2件のフィードバック

  1. tetsuya のコメント:

    こんばんは!
    すごいですね・・・
    読みながら感動が伝わってきました。

    自分も披露宴を通して真実を伝えたつもりでは
    ありましたが、ここまでこの場で本音をさらけ出せるのは
    凄いと思いますし、だからこそ伝わるんですよね。

    後二カ月ちょっとですが私たちも・・・女の子なんです(笑)
    こういう風にできたら最高だと思いますが・・・
    気が早すぎますね(苦笑)

  2. 仲居 一平 のコメント:

    tetsuyaさん,コメント有り難うございます。

    私の時もそうでしたが,自分たちのペースで感謝の気持ちを伝えれば良いんだと思います。

    全く無関係な私の立場からではなく,お二人とゲストの皆さんとの間で,伝わればそれで成功だと思います。

    今回ご紹介した結婚披露宴は・・・本当に私も驚きました。
    新婦のお父さん・・・披露宴の最中もじっと,静かに淡々とされているんですね。

    ずーっと,娘さんが生まれてから成長してきた今までの過程を,思い出しておられたんだと思います。

    そして,新郎のご友人の楽しい余興や,激励のスピーチ・・・
    皆さん本当に,喜ばれていました。

    新郎が当初考えていた以上の,祝福を受けて・・・
    新婦のお父様と同様,今まで育ててくれたご両親や仲間との思い出を,ひもといておられたんだと思います。

    最後に,一気に感情がMAXに・・・
    あとは,自然にこうなっちゃった(笑),そんな感じですね。
                 ・
                 ・
                 ・
    そうですか,女の子ですか。
    おめでとうございます。

    女の子は・・・かわいいですよ♪
    私はもう,だっこしながら何度チューをしたことか(笑)。

    今娘に聞かれると,いやがられるかもしれませんが・・
    私の娘は,本当に小さくて,生まれた時は一週間ほど保育器に入っていました。

    ですので心配で心配で。
    おっぱいを飲んで,毎回体重を量るのですが・・・
    体重計の針をみて,一喜一憂したのを思い出します。

    どうか,元気な赤ちゃんが生まれてきますように。
    陰ながらお祈りしております。

    また,遊びに来てくださいね♪

    有り難うございます。

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