先日の主賓のスピーチでした。
「今のお二人のご両親が、こうして仲良く並んで子供の結婚披露宴に参列されているように
あなたがたもご自身のお子様の式に、お二人並んで参加されることをまずは目指してください」
何気ない言葉でしたが、親として子供を育てたことのあるご年配の方々にすれば
ずしっと重い言葉のように感じられるかと思います。
若いカップルの結婚披露宴で、その子供の式への参加を仲良くね・・・
こういう切り口のスピーチが、なぜだかとても意外に新鮮に感じました。
こうして元気に晴れの結婚式を迎える・・・
もちろん新郎新婦本人たちの努力もあると思います。
しかし、ご本人たちの想像を超えたご両親の子に対する思いが無いと
子供の結婚式など、迎えることはできないと思います。
私も、当然親の苦労は理解しているつもりでした。感謝もしました。
しかし、今3人の子をもつ親をさせていただき、日々生活をしていると・・・
私が、式を挙げた25歳くらいの時の理解など、鼻くそくらいしかわかっていなかったと
今にして思えば、そう実感できます。
これは、実際に親をやらないとわからない感覚だと思いますね。
わからなくても仕方がありません。
その感覚がわかったとき、ご両親が生きてくれていれば、
「まだ生きてくれていてありがとう」という心境になってくると思います。
また、別のスピーチで小林一茶の俳句をご紹介されたゲストもおられました。
「親が死ね子が死ねつぎに孫が死ね」
なんとも結婚披露宴にふさわしくない言葉ですが、
これは小林一茶が、まさに結婚式で祝辞を頼まれたときに呼んだ句だそうです。
出席者の困った顔を見ながら一茶は、
「順にこの世を去ることが何よりおめでたいことなんだ」
というような話をしたそうです。
たしかにそうですね。
子が親より先に命を落とすなんて、信じられないです。
受け止められない悲しみですね・・・
しかし、最近の報道を見ていると日常茶飯事のように子供が命を落とす事故が
後を絶ちません。
いったい、何なのでしょうか・・・
一茶は、51歳の時愛人を失い、52才で結婚します。
しかし子も妻も死ぬ。次々と再婚するも離婚。
離婚再婚を繰り返し、子供ができますが・・・
結局4人の子供を亡くす不幸に見舞われたそうです。
その悲しみから生まれた句なんですね。
結婚披露宴で披露するにふさわしくないかも知れません。
でも、逆に順番をちゃんと守って!
先に逝っちゃうはずの両親を大切にして!
そして、子供が生まれたら、次逝っちゃうのは自分たちなんだから
体に気をつけて、親孝行と子育てをしっかりな!
そんな親戚のおじさんの暖かいスピーチ、心にずしっときました。
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