「記憶に残る良い結婚式・披露宴」とは

「記憶に残る良い結婚式・披露宴」ってどんな結婚式のことを言うんでしょう。

結婚が固まった頃から、間違いなく一度は皆さん,この問いかけをされるのではないでしょうか。

「結婚式の準備」というのは、常にこの問いかけに対する「回答探しの作業」なのだと
思うんですね。

私はたくさんの結婚式・披露宴を音響担当という立場で客観的に見てきました。
そして、私なりに思う「心に残るすばらしい結婚式・披露宴」というものを
今日は述べたいと思います。

結論から言いますね。

どんなに素晴らしい余興で盛り上がった披露宴であっても・・・
たくさんの祝福のスピーチをいただいた披露宴であっても・・・
新郎新婦から,ご両親を含むすべてのゲストに対する「感謝の気持ち」や
「気配り」が感じられない披露宴は,楽しくても記憶には残りません。

もちろん、常日頃から周りの人たちに配慮や気配りをしている新郎新婦の
披露宴は、自然と盛り上がるんです。

「あいつらの晴れ舞台なんだから、一生懸命やってあげよう!」

ゲストはこんな気持ちに自然となるからですね。
当たり前の話だと思います。

しかし・・・

感謝の気持ちを上手に伝えられていないな・・・
結婚式で何年ぶりかに会う友人だから、日ごろは疎遠で会話していない・・・

こんな方々が多いのではないかと思います。
・・・私のそうでしたから(笑)

ですから、ぶっつけ本番になるかもしれませんが、
結婚式・披露宴の場で、思いっきり「感謝の気持ち」をお伝えすれば
いいんだと思うんです。
そしてその準備を怠らないこと。

じゃあ、どうすれば伝わるのかですね。

もう少し具体的に説明していきます。

1.式場の雰囲気
2.式場のスタッフの対応
3.演出や余興での盛り上がり
4.友人や親族への心配り
5.司会者の力量

この5つの要素が満足のいくものであれば,
間違いなく「記憶に残る素晴らしい結婚式・披露宴」になります。

そしてこの5つの要素の中でも,私が一番大事だと思うのは,

やはり、4の友人や親族への心配りです。

1の式場の雰囲気も勿論大事です。

式の当日,花束贈呈のシーンで隣の余興の雑音が聞こえてきたり,
「式場とトイレが遠い」「控室・更衣室が無い」などといった設備的な問題で
せっかくの良い「結婚式・披露宴」が台無しになることもあります。

2の式場のスタッフの対応も,新郎新婦にとっては大切な要素ですね。

「こっちからせっつかないと連絡してくれない」
「前例の無いことはできないと言われる?」
「宿題ばかり出して後はほったらかし??」

私が勤務しているゲストハウスには,こんなプランナーさんはいないと思いますが,
式を終えた新郎新婦へのアンケートで一番多いクレームは,設備や料理の事ではなく,式場のプランナーとスタッフに対してであることはよく言われることです。

新郎新婦にとって,「記憶に残る結婚式・披露宴」になるかどうかは
担当するプランナーさんの「気持ち」にかかってくると言えます。

3の演出や余興の盛り上がりは,私たち音響担当が関わってくる部分です。

しかし・・・これはふたを開けてみないとわかりませんね(笑)。

5の司会者の力量,これも大きな要素です。

プロの司会者ですので「下手な司会者」や「緊張する司会者」など,
私は見たことがありません(笑)。

一度「下手くそな司会者」とご一緒してみたいですね(笑)。
どんなものなのか・・・ブログネタとして(笑)

間違いなく,司会者の性格や機転,アドリブが式の雰囲気を左右する
大きな要素になると思いますし,「記憶に残る結婚式・披露宴」に
なるかどうかの重要なポイントだと思います。

・・・しかしです。

繰り返し言いますが,4の「友人や親族への心配り」,
これがやはり一番重要なポイントだと私は思うんですね。

なぜそう思うのか。

答えは,「結婚式や披露宴をなぜ挙げるのか」を考えれば
わかると思います。

私は結婚式や披露宴を挙げる目的は,今も昔も変わらないと思います。

それは、繰り返し申し上げますが、

今までお世話になった親族に対して
そして支えになってくれた友人の方々に対して
またこれからお世話になる会社の上司や同僚の方々に対して

「感謝の気持ちを伝えること」

そして「もう大丈夫だよ,なんとかやっていけるよ」というメッセージを,
今まで育ててくれた両親に発信することだと思います。

大丈夫でなくても,「大丈夫だろう」と感じてもらえば良いんです(笑)。

この感謝の気持ち,安心感がはっきり伝われば
間違いなく「記憶に残る結婚式・披露宴」になります。

ではどうすれば,この感謝の気持ちが伝わるのでしょうか。
どうすれば,「この2人は大丈夫,やっていけるだろうな」と
思ってもらえるのでしょうか。

先に挙げた5つの要素の内,新郎新婦の2人でどうにでもできることが
4の友人や親族への心くばりです。

この「感謝の気持ちを伝える気配り」は、挙式当日でなくてもできますね。
逆に、結婚式・披露宴の当日にできることなんて限りがあります。

ですから,来場していただける人達に対する心配りを,式の当日までに
やるんですね。

「えっ,よく気が利くな~」
「ここまで気を使ってくれているんだ」

人の心を動かすには,「予想の裏切り」を徹底してやる。
これに限ります。

「あいつらの披露宴だから,こんな感じだろうな」

そう思っているゲストに対して,そのちょっと上を行くんですね。

例えば次のようなことです。
何でもないことかも知れませんが,すごく大事なことです。
100%やりきってください。

少し長くなりますが,順を追ってご説明します。

【結婚式・披露宴当日までにやること】

■女性ゲストへの心くばり

☆「更衣室の有無や美容院のご紹介はできていますか」

特にレストランや料亭などで挙式を行う場合,
直接ゲストが問い合わせるのではなく,お二人からお知らせしてあげて
ください。

■年配のゲストへの心くばり

☆「お箸の準備はできていますか」

使い慣れていないナイフやフォークだけではなく,
「お箸も用意してありますから安心してくださいね」
という一言をお伝えして上げてください。

■小さなお子様や赤ちゃん連れのゲストへの心くばり

☆「席順は控室やロビーになるべく近いところを」

主賓のスピーチなど,静まりかえるシーンで愚図る赤ちゃんを
何度も見かけました。
お子様連れの方の席は,「控室やロビーに一番近いところ」に
して上げてください。すぐに席を外せるからです。

☆「おもちゃやおやつの準備も忘れずに」

基本は,”音が出なくて小さなもの”です。
絵本やパズル,折り紙,ミニカー,塗り絵などが無難ですね。

☆「おむつ換え・授乳室のご案内」

今どき授乳室のない結婚式場など有りません。

「気にしなくても大丈夫ですよ」

この一言を必ずゲストから聞かれる前に、新郎新婦からかけてあげてください。

☆「かわいいプラスティック製コップのご用意を」

意外と置いていない会場もあります。
大人と同じガラスのコップは危険ですし,”楽器”になってしまいます。
これがまたやかましい・・・(笑)

これだけの情報を,2人から事前に聞くだけでどれほど安心される
ことか。
小さな子供を連れて行くのは,やはり不安なんですね。

「スタッフの方にもお伝えしていますから、安心して○○ちゃん連れてきてね」

こういう一言,しっかりかけてあげてください。

■遠方から来るゲストへの心くばり

☆「帰りの交通アクセスのご案内」

何時に終わるのか,わからないゲストが多いと思います。
帰りの交通機関の時刻表のコピーをご用意して,事前にお伝えしてあげて
ください。

☆「引き出物宅配サービス」

重たい荷物で持参して,大きな引き出物を持って帰っていただくことに
なります。
全員の方への対応は難しいかもしれませんが,ご年配のゲストへの配慮は
喜ばれます。

☆「宿泊ホテル情報と周辺のお食事情報」

前泊される方の為に,土地勘の無いゲストに対する配慮として
近隣ホテルの情報や,おいしいお店の情報を事前にお伝えしてあげると
喜ばれます。
この辺りの情報は,式場に問い合わせれば教えてくれます。

☆「上司や恩師へのお車代」

基本的には全額負担したいところですね。
遠方の場合は「招待状に航空チケットを同封」したり、近隣の方には
「タクシーチケット」をお渡しする方法があります。
お車代は全員の方にあるわけではないので、お渡しする際は、できるだけそっと、さりげなくお渡しする事が大切です。
新郎新婦はお忙しいので、ご兄弟などにその役割をお願いするといいでしょうね。

☆「友人へのお車代」

これは意見が分かれる所ですね。

プランナーさんに色々聞くのですが,結果「遠方の場合は半額くらいを目安に
負担するといいのではないか!」という結論でした。

「全額負担すべき」という考えもあるようですが、お友達同士で全額というのは
かえって「水臭い」という考えもあるようです。

また、お友達の場合「お互い様」という部分もあり、こちらが負担すれば相手が
結婚する時も負担するという事になります。

こんな話もありました・・・「○○ちゃんの結婚の時に○○ちゃんは友人全員の
宿泊費もお車代も負担したので、その後に続く私としては全員分負担せざるを得な
い・・・」と。

結婚式に呼び合うメンバーというのは結構決まっていますよね。
仲良しグループ同士で呼び合ったり。

そんな場合、ある人が全額負担したのに自分は半分だけ・・・とはしにくいという
話です。

宿泊費とお車代とのどちらかだけを負担するという方法もあります。

少ししか負担できない場合は、「全額は負担できないけど・・・」というようなメッセ
ージを入れておくのもいいですね。

そんなメッセージがあると、貰った方は「そんなー気を遣わなくてもいいのにぃ」という気持ちになるのではないですか?

ちょっと気を使うところですが,正直に本音をメッセージするのが逆に好感を
持ってもらえると思います。

☆「親族へのお車代」

これも,プランナーさん全員に聞いてみました。
皆から出てきた共通した結論は

「親に相談する」

です(笑)。

ご親族同士で何か取り決めがあるご家庭もあるようですし、何はともあれご両親の
意見を聞きましょう。
地域によっても考え方が違うようです。

ご親族の場合は、ご祝儀なども出費も多くなってしまいますので、
できるだけご負担のないように配慮したいものですね。

■席次表、お席札にもちょっとした気配りを

ゲストの席上に,ゲスト全員の座り位置をお知らせする為の席次案内表のようなものが
置かれています。

席次表と呼ばれるものです。

通常の席次表では「新郎の友人」などという紹介方法ですが、それをアレンジして

「新郎の命の恩人」とか
「新郎新婦の愛のキューピット」
「新婦のグルメ友だち」
「新郎のバレーボール部の親友」

などと何かそのゲストを紹介する文を一言入れるだけで、ゲストはとても嬉しいものです。

また、お席札(ゲストの名前が書かれた札のようなもの)の裏に一言ずつメッセージを
書くという方も最近増えてきました。

これは実際には大変な作業だと思いますが、
やはりゲストにとっては嬉しいものです。

ゲストの方は、結婚式が終わり、披露宴会場の自分の席に座られると
まず一番最初にお席札を見られます。

下を向いてじっと、新郎新婦の直筆メッセージをご覧になられている風景を
よく見ます。

隣のご友人と見せ合いをしたり、内容をお互い突っ込みあったりして
和やかな雰囲気になるのが常のようです。

「つかみはOK!!」で新郎新婦の入場を待ち構える体制に、
自然になるんですね。

パソコンが普及して、デジタル文や印刷活字ばかり目にする昨今に
直筆ペーパーアイテムは効果があると思います。

          ・
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いかがでしょうか。
今ご紹介した内容が全てではありません。

まだまだ、考えれば気がつく「ちょっとしたこと」はたくさんあると思います。

面倒くさいですか?
忙しくて、できそうにありませんか?

でも、時間たっぷりで暇な新郎新婦さんって、たぶんいないと思うんですね。
限られた時間で、二人で智恵を出し合って準備をされるわけですよね。
皆さん、条件は同じです。

そんな新郎新婦さんから、ちょっとした気配りを受けることで、
ゲストの方々は、結婚式・披露宴に参加する気持ちの「ギアチェンジ」をするんだと
思うんです。

「あいつらこんなに気を使って、頑張っているんだから・・・
ここは一肌脱いでやるか」

そういう思いで式当日、お越しいただくゲストが一人でも多ければ、
記憶に残る、すばらしい結婚式・披露宴に限りなく近づくんだと思います。

良い結婚式・披露宴は最初から最後まで「良い結婚式・披露宴」なんですね。
途中から、だんだん良くなってくる・・・そういうものではないように思います。

そして、式の当日は、できる限り二人から両親やゲストの方々に「メッセージ」を
たくさん出してください。

入場してきて、新郎のウエルカムスピーチ・・・
下手でもいいんです。頭ポリポリ掻きながらでもいいから、ご自身の言葉で
メッセージしてください。

私が印象に残っている「ウエルカムスピーチ」でこんなのがありました。

入場後、新郎が高砂で「キャベ2」をポケットから取り出して、

「今日は有難うございます。こうして僕たちの結婚式に集まってくれただけで
本当に嬉しいです。
・・・僕はお酒が弱いんですが、キャベ2飲んどきます。
あとで、皆さんのところ行きますから・・・」

あまり、話の上手な新郎さんではありませんでしたが、大うけしていました(笑)。
それだけで気持ちが伝わるんですね。

その日、新郎さんは食事どころではなかったかもしれませんが(笑)。

また、こんなこともありました。

デザートビュッフェのコーナーで、ゲストの皆さんがロビーやガーデンに出て
思い思いのケーキやフルーツを楽しまれるんですが、その給仕役を新郎新婦が
やるんですね。
新郎が、コックさんがかぶる長細い帽子なんかをかぶってふざけたり・・・
楽しいひと時なのですが、気がついたら・・・新婦がいないんです。

あれ、おかしいなと思っていると・・・
新婦がウエディングドレスを引きずりながら、つまずかないように両手で
ドレスの両サイドを摘み上げながら、各卓の間をすり抜けて真剣な顔をして
小走りしているんですね。

私も、キャプテンも、周りのホール担当も唖然として見守っていたのですが、
新婦が行こうとした先に、新郎のご家族の席がありました。

「高砂から離れたらご挨拶しよう」

そう決めておられたんだと思うんですね。

新郎のお母さんに、「主役がこんなとこにいたらいけないでしょ」と、
笑いながらたしなめられていたのですが、ほのぼのとした雰囲気が
披露宴会場の片隅に流れていました。

今ご紹介した2人の新郎新婦は、別に演出を意識してやっている訳ではありません。

「感謝の気持ちをお伝えしたい」

ただ、それだけだと思うんです。
でも、こういう気配りが響くんですね。

新郎新婦が高砂に最後までへばりついている披露宴より、
あっちこっち動き回っている披露宴のほうが、確実に盛り上がります。

特に、遠方からきていただいた久しぶりのゲストなどは、
主賓挨拶と乾杯が終わって食事歓談のスタートと同時に、新郎からビールもって

「今日は本当に有難う」

で挨拶してもいいんじゃないですか。

新婦はドレスがかさばって動きにくいので、新郎が替わりに新婦の遠方のご友人に
乾杯のときのシャンパンを持っていって、

「初めまして、○○です。今日は遠方から、有難うございます」

これをやるのとやらないのとでは、全然違うと思います。

こういう新郎新婦からの「感謝の気持ちメッセージ」が多い披露宴ほど、
盛り上がるんですね。

楽しい余興や、すばらしいスピーチが記憶に残るのではありません。

余興やスピーチを受けられる新郎新婦の人柄や、していただいた事に対する
「感謝の気持ちメッセージ」が、ゲストの記憶に刻まれるということ・・・

大事なところだと思いますので、つい長くなってしまいました(笑)。
何かのご参考にしていただくと嬉しいです。

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結婚披露宴で音響演出を担当させていただいております,仲居 一平と言います。 音響担当の立場から,「本番の結婚披露宴」を見させていただいて, 心に残る演出やスピーチ,思わずうなってしまう”妙な”選曲などを,できるだけ臨場感を持ってお伝えしていきたいと考えています。お忙しいカップルさんの結婚準備に少しでもお役にたてれば幸いです♪
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